
バス釣りのスピニングリール選び、膨大な選択肢の中から「自分にとっての最高の一台」を見つけるのは難しいですよね。この記事では、バス釣り用スピニングリールのオススメモデルを、初心者向けのエントリー機から上級者も唸るハイエンド機まで、プロの視点で徹底的に解説します。
シマノ・ダイワといった主要メーカーの人気機種の比較はもちろん、ライトリグやパワーフィネスなどスタイル別の最適な選び方まで網羅。結論として、バス釣りスピニングリールは「予算」と「メインにしたい釣り方」を明確にすることで、後悔のない最強の1台が必ず見つかります。この記事を読めば、あなたの釣りを劇的に変える相棒がきっと見つかるはずです。
目次
バス釣りにおけるスピニングリールの役割と必要性
バス釣りといえば、太いラインと重いルアーを扱うベイトタックルをイメージする方も多いかもしれません。
しかし、「ベイトリールだけで、本当に全ての状況に対応できるのだろうか?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、バスフィッシングを深く追求していくと、スピニングリールの存在が不可欠であることに気づきます。
特に、近年のプレッシャーが高いフィールドでは、スピニングリールでなければ攻略が難しい場面が数多く存在します。
この章では、バス釣りにおけるスピニングリールの具体的な役割と、なぜそれが必要とされるのかを詳しく解説していきます。
フィネス戦略に欠かせないスピニングタックル
タフな状況下でバスを振り向かせるための切り札、それが「フィネス」と呼ばれる繊細な釣りです。
フィネスとは、軽量なルアー(ライトリグ)と細いラインを使い、警戒心の強いバスに対して、より自然でスローなアプローチで口を使わせる戦略を指します。
そして、このフィネス戦略を実践する上で、スピニングリールはまさに心臓部とも言える役割を担います。
その理由は、スピニングリールの構造的なメリットにあります。
まず、ベイトリールではキャストが困難な1g〜5g程度の軽量ルアーでも、驚くほどスムーズに遠投できる点が挙げられます。
これは、スプールからラインが螺旋状に放出される構造によるもので、ルアーの重さを利用しなくてもラインを送り出せるためです。
さらに、初心者やベテランを問わず悩まされる「バックラッシュ」というライントラブルが構造上発生しません。
これにより、アングラーはキャストのストレスから解放され、釣りに集中できるため、結果的に釣果アップへと繋がります。
また、フィネスの釣りでは2lb〜5lbといった細いラインを使用するため、バスの急な突っ込みをいなすドラグ性能が非常に重要です。
現代のスピニングリールは非常に滑らかで高性能なドラグを搭載しており、細いラインでも安心して大物とファイトすることを可能にしています。
ただし、細いラインは障害物に擦れると切れやすいため、岩や杭などが多い場所では、ラインに傷が入っていないかこまめにチェックする習慣をつけましょう。
近年のトレンド パワーフィネスという選択肢
従来のフィネスが「柔」の釣りであるならば、近年注目を集めているのが「剛」の要素を取り入れた「パワーフィネス」というスタイルです。
パワーフィネスとは、スピニングタックルにPEラインを組み合わせ、スモラバやネコリグといったフィネス系ルアーをアシや倒木などのヘビーカバーに直接撃ち込んでいく攻撃的な釣法です。
この釣りが生まれた背景には、「ベイトフィネスタックルでは扱いきれないほど軽いルアーを、カバーの最奥へ送り込みたい」というアングラーの探求心があります。
スピニングリールの持つ軽量ルアーの圧倒的なキャスト性能と、PEラインの持つ高強度・高感度というメリットを融合させることで、これまで攻めあぐねていたカバーの奥に潜むスレたバスを攻略する新たな扉が開かれました。
カバーの中からバスを強引に引きずり出すため、リールにはパワフルな巻き上げトルクと、負荷に負けない剛性の高いボディが求められます。
また、PEライン特有のライントラブルを抑えるためのスプール設計も重要視されます。
パワーフィネスの肝は、PEラインとリーダー(フロロカーボンなど)の結束強度です。FGノットなどの摩擦系ノットを確実に習得することが、貴重な一匹を獲るための絶対条件となります。
【メーカー別】バス釣りスピニングリール オススメ最強モデル
数多くのメーカーから無数のリールが発売されていて、どれを選べばいいか分からない…。
そんな悩みを抱えるアングラーのために、ここでは主要3大メーカーである「SHIMANO(シマノ)」「DAIWA(ダイワ)」「Abu Garcia(アブガルシア)」から、バス釣りに最適なオススメモデルを厳選してご紹介します。
各モデルの特徴を理解し、あなたのフィッシングスタイルにぴったりの一台を見つけましょう。
SHIMANO(シマノ)のオススメスピニングリール
世界に誇る日本の総合釣具メーカー、シマノ。そのリールは「HAGANEギア」に代表される高い剛性と、どこまでも滑らかな巻き心地が特徴です。 コアソリッドシリーズの「質実剛健」さと、クイックレスポンスシリーズの「軽快さ」という2つの思想で、アングラーの多様なニーズに応えます。
ステラ
シマノのスピニングリールにおける紛れもない最高峰、それが「ステラ」です。 インフィニティループ(超密巻き)による圧倒的な飛距離と、インフィニティクロスによる滑らかかつパワフルな巻き心地は、まさに唯一無二の存在と言えるでしょう。 ミリ単位の繊細な操作が求められるフィネスな釣りにおいて、その真価を最大限に発揮します。また、アンチツイストフィンがPEライン使用時のライントラブルを劇的に軽減してくれるのも嬉しいポイントです。 バス釣りでは、ライトリグ全般を高い次元でこなす2500番クラスが最も人気を集めています。 価格はシマノ製品の中で最も高価ですが、所有する満足感と釣果への貢献度は計り知れません。究極の性能を求めるエキスパートアングラーにこそ、手にしてほしい一台です。
ヴァンキッシュ
シマノのクイックレスポンスシリーズの頂点に君臨するモデルが「ヴァンキッシュ」です。 最大の特徴は、その圧倒的な「軽さ」。 超軽量なCI4+素材を多用し、巻き出しの軽さを追求したマグナムライトローターを搭載することで、驚異的なレスポンス性能を実現しています。 ルアーの微細な動きや水中の変化を明確に感じ取れる高い感度は、特にフィネスな釣りにおいて大きなアドバンテージとなります。 ステラが「剛」のフラッグシップなら、ヴァンキッシュは「柔」のフラッグシップと言えるでしょう。シェイキングやミドストなど、ロッドを細かく操作する釣りに最高のパフォーマンスを発揮します。
ツインパワー
ステラの血統を受け継ぎ、「質実剛健」をコンセプトに掲げるコアソリッドシリーズの中核モデルが「ツインパワー」です。 金属製のローターとフルメタルボディがもたらす高い剛性と耐久性は、アングラーに絶対的な安心感を与えてくれます。 その堅牢さから、PEラインを使用したパワーフィネスなど、負荷の掛かる釣りにおいても全く不安を感じさせません。ステラに迫る性能を持ちながら、価格は抑えられているため、多くのユーザーから絶大な信頼を得ています。 どんな状況でもタフに使い込める一台が欲しいアングラーに最適な選択です。
ヴァンフォード
かつて絶大な人気を誇った「ストラディックCI4+」の後継機種にあたるのが、この「ヴァンフォード」です。 上位機種であるヴァンキッシュの設計思想を受け継ぎ、CI4+素材のボディとマグナムライトローターによる圧倒的な軽さと優れた巻き感度を、ミドルクラスの価格帯で実現しています。 そのコストパフォーマンスの高さは驚異的で、初心者からのステップアップはもちろん、上級者のサブ機としても十分に活躍できるポテンシャルを秘めています。フィネスな釣りを中心に、軽快なスピニングタックルを組みたい方に強くおすすめできるモデルです。
アルテグラ
「アルテグラ」は、実売価格1万円台でありながら、上位機種に搭載されているマイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブ、Xプロテクトといった先進技術を惜しみなく投入した、驚異的なコストパフォーマンスを誇るリールです。 滑らかな巻き心地と高い防水性能をこの価格で実現しており、入門者から中級者まで幅広い層を満足させる一台に仕上がっています。 「最初の一台で失敗したくない」「安くても性能には妥協したくない」という方に、自信を持っておすすめできるモデルです。
DAIWA(ダイワ)のオススメスピニングリール
シマノと並び、国内外で絶大な人気を誇る「ダイワ」。その特徴は、ボディとギアを一体で成型する「モノコックボディ」構造と、磁性オイルで内部を保護する「マグシールド」です。 近年では「AIRDRIVE DESIGN(エアドライブデザイン)」という新たな設計思想を取り入れ、軽快な操作性をさらに向上させています。
イグジスト
ダイワのスピニングリールのフラッグシップモデル、それが「イグジスト」です。 エアドライブデザインをフル搭載し、巻き出しの軽さ、感度、そしてトラブルレス性能の全てを極限まで高めています。 フルマグネシウム製のモノコックボディは、軽さの中に圧倒的な剛性を秘めており、アングラーの操作に寸分の狂いなく追従します。 シマノのステラと双璧をなす存在であり、ダイワが持つ技術の粋を集めた究極の一台です。最高の道具でバスフィッシングと向き合いたいと願う、全てのコアアングラーに捧げられます。
エアリティ
「軽さのダイワ」を象徴する存在が、この「エアリティ」です。 イグジストと同じくフルメタル(マグネシウム)モノコックボディとエアドライブデザインを採用しながら、細部を突き詰めることでイグジストをも凌ぐ軽さを実現しました。 その驚異的な軽さは、フィネスリグを一日中シェイクし続けるような釣りでも集中力を途切れさせません。それでいて剛性は「セルテート」と同等クラスを誇るという、まさに死角のない性能を誇ります。 軽さと強さという相反する要素を、最高次元で両立させたい欲張りなアングラーに最適です。
セルテート
ダイワにおける「タフ」の代名詞的存在が「セルテート」です。 アルミ製のモノコックボディがもたらす圧倒的な剛性は、デカバスとの強引なファイトや、カバーが絡むパワーフィネスの釣りで絶大な信頼感を発揮します。 巻きのパワーも非常に強く、抵抗の大きいルアーを一日中巻き続けてもアングラーの負担を軽減してくれます。イグジストやエアリティが「軽さ」を追求するモデルであるのに対し、セルテートは「強さ」に重きを置いたモデルです。タフなコンディションでこそ、その真価が問われる一台と言えるでしょう。
ルビアス
「ルビアス」は、ダイワ独自のカーボン樹脂素材「ZAION V(ザイオンV)」製のモノコックボディを採用し、軽さと強さを見事に両立させたミドルクラスの人気モデルです。 上位機種に迫る性能を持ちながら、価格は抑えられており、非常にコストパフォーマンスに優れています。 上位機種のエアリティに迫る軽さを持ち、幅広い釣りに対応できる汎用性の高さが魅力です。フィネスからライトな巻き物まで、一台で何でもこなしたいというアングラーにとって、非常にバランスの取れた選択肢となります。
フリームス
1万円台前半という価格帯ながら、ZAION V製のボディとタフデジギアを搭載し、上位機種に迫る基本性能を備えたエントリーモデルの決定版が「フリームス」です。 軽量かつパワフルな巻き心地は、この価格帯のリールとは思えないほど洗練されています。 これからバス釣りを始める初心者の方が最初の一台として選ぶのはもちろん、ベテランアングラーが気兼ねなく使えるサブ機としても高い評価を得ています。コストを抑えつつも、確かな性能を求めるなら、まず候補に入れるべき一台です。
Abu Garcia(アブガルシア)のオススメスピニングリール
スウェーデン発祥で、質実剛健な製品作りで知られる「アブガルシア」。 ベイトリールのイメージが強いメーカーですが、近年スピニングリールにも力を入れており、他社とは一線を画す個性的なモデルを多くラインナップしています。 コストパフォーマンスの高さも魅力の一つです。
ゼノン
アブガルシアのフラッグシップスピニングリールが「ゼノン」です。 C6 V-Rotorやマグネシウムボディの採用により、徹底的な軽量化が図られており、その自重は同クラスのリールの中でもトップクラスの軽さを誇ります。 軽い巻き心地と高い感度を両立しており、特にフィネスな釣りでその性能を発揮します。他人とは違う、個性的で高性能なリールを求めるアングラーに最適なモデルです。
レボSPシリーズ
アブガルシアのスピニングリールの中核をなすのが「レボSPシリーズ」です。 このシリーズには、超ハイギアで手返しを重視した「ロケット」や、パワーフィネスに特化したタフなモデル「ビースト」など、尖った性能を持つモデルがラインナップされています。 特に「レボSP ビースト」は、大口径ギアを搭載し、トルクフルな巻き上げが可能で、カバー周りのパワーゲームで頼りになる存在です。 自分のやりたい釣りが明確に決まっているアングラーにとって、強力な武器となるでしょう。
【釣り方・スタイル別】最適なバス釣りスピニングリールの選び方
スピニングリールと一口に言っても、その特性はモデルによって様々です。
「自分のやりたい釣りには、一体どんなリールが合っているんだろう?」
そんな疑問を解決するために、ここでは「ライトリグ」「巻き物」「パワーフィネス」という3つの代表的なスタイル別に、最適なリールの選び方を徹底解説します。
リールの性能を正しく理解し、あなたのフィッシングスタイルをさらに高みへと導きましょう。
ライトリグ全般に最適なオススメフィネスリール
「1gのシンカーの重みも感じたい」「ショートバイトを確実にフッキングしたい」
そんな繊細な操作が求められるライトリグ、いわゆる「フィネス」の釣りでは、リールの性能が釣果を大きく左右します。
フィネスリールに求められる最も重要な要素は、「軽量性」と「高感度」です。
リールが軽ければ軽いほど、タックル全体の自重が減り、水中からの微かな変化を感じ取る能力が向上します。
具体的には、2000番から2500番サイズのスピニングリールがフィネスには最適です。
特に、フロロカーボンの3lb~5lbといった細いラインを多用するため、スプールの溝が浅い「S(シャロースプール)」モデルが定番となっています。
ギア比に関しては、じっくりとルアーを見せて誘うことが多い場合は「ノーマルギア」、テンポよく広範囲を探りたい場合は「ハイギア(HG)」がおすすめです。
また、細いラインでバスとやり取りをするため、滑らかにラインを放出してラインブレイクを防ぐ「ドラグ性能」も非常に重要です。
高性能なドラグは、急なバスの突進にもスムーズに対応し、安心してファイトに集中させてくれます。
シャッドやミノーの巻き物にオススメのリール
「一定のスピードでルアーを巻き続けたいのに、リールのブレや巻き重りが気になって集中できない…」
シャッドやミノー、小型クランクベイトなどの巻き物の釣りでは、「滑らかな巻き心地」と「巻き感度」が釣果を伸ばす鍵となります。
巻き心地が良いリールは、ルアーの振動や水流の変化を明確にアングラーの手に伝えてくれます。
これにより、ルアーが今どんな状態で泳いでいるのか、バスが追従している気配はないか、といった水中の情報をより多く得ることができます。
番手は、遠投性能と操作性のバランスに優れた「2500番」が最も汎用性が高くおすすめです。
そして、巻き物で特に重要になるのが「ギア比」の選択です。
基本的には、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が少ない「ノーマルギア」が推奨されます。
ノーマルギアは、ルアーの抵抗を感じながらも安定したスローリトリーブがしやすく、特に低水温期などシビアな状況で威力を発揮します。
ハイギアは手返しが良い反面、巻き抵抗が大きいルアーではハンドルが重く感じ、意図せず巻きスピードが速くなってしまうことがあるため注意が必要です。
剛性の高いボディと滑らかな回転を生み出すギアを搭載したモデルを選ぶことで、一日中快適に巻き続けることができるでしょう。
PEラインを使ったパワーフィネスにオススメのリール
「PEラインでカバーを攻めたいけど、ライントラブルや強度不足が心配…」
近年トレンドとなっている「パワーフィネス」は、PEラインとスピニングタックルを組み合わせて、これまでベイトタックルでしか攻められなかったようなカバーを攻略するスタイルです。
この釣りでリールに求められるのは、何よりも「剛性」と「トラブルレス性能」です。
カバーの中から強引にバスを引きずり出すため、リールのボディやギアには相当な負荷がかかります。
そのため、たわみや歪みに強い金属ボディを採用した高剛性モデルが必須となります。
番手は、剛性とラインキャパシティを考慮して「2500番」または「3000番」が最適です。
ギア比は、フッキングと同時にバスをカバーから引き離すため、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多い「エクストラハイギア(XG)」が圧倒的に有利です。
また、PEラインはしなやかでコシがないため、ライントラブルが起きやすいというデメリットがあります。
この問題を解決するため、各メーカーはライントラブルを軽減するスプール形状(ダイワのLC-ABSなど)やラインローラー構造(シマノのアンチツイストフィンなど)を開発しており、これらの技術が搭載されたモデルを選ぶことが重要です。
パワーフィネスでは、中途半端な性能のリールを選ぶとライントラブルが多発し、いざという時にパワー負けしてしまいます。信頼性の高いリールを選ぶことが、釣果への一番の近道です。
使用するPEラインは0.8号から1.5号が一般的で、その先にフロロカーボンのリーダーを結束します。
今さら聞けないスピニングリールの基礎知識
「バス釣りを始めたいけど、リールの種類が多すぎて何を選べばいいかわからない…」
カタログを見ても番手やギア比といった専門用語ばかりで、正直ちんぷんかんぷん。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
でも、ご安心ください。
この章では、そんなスピニングリールの「キホン」を誰にでも分かりやすく解説します。
ここを読めば、あなたにピッタリの一台を見つけるための知識が身につきます。
番手とギア比の関係性
スピニングリール選びで最も重要とも言えるのが「番手」と「ギア比」です。
この2つの要素が、リールの性格を大きく左右します。
番手(ばんて)とは?リールの大きさと糸巻量を表す数字
番手とは、一言で言えば「リールの大きさ」を示す数字です。
数字が大きくなるほどリール本体は大きく、重くなり、スプール(糸を巻く部分)に巻けるラインの量(ラインキャパシティ)も増えます。
バス釣りでは、主に2000番、2500番、3000番が使われます。
特に「2500番」は、使うラインの太さやルアーの重さの汎用性が非常に高く、バス釣りにおけるスピニングリールの基準となるサイズです。
もし最初の1台で迷ったら、2500番を選んでおけば間違いありません。
また、番手の後ろに付くアルファベットにも注目しましょう。
例えばシマノの「C」はコンパクトボディを意味し、「3000番の糸巻量を持つ2500番サイズのボディ」といった仕様を表します。 ダイワの「S」やシマノの「S」はシャロースプール(浅溝スプール)を意味し、細いラインを扱う釣りに適しています。
| 番手 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2000番 | フィネス(軽量ルアー) | リールが小型で軽いため、繊細なロッド操作がしやすい。3lb以下の細いラインとの相性が良い。 |
| 2500番 | オールラウンド | バス釣りの基本となる番手。ライトリグから小型プラグまで幅広く対応可能で、最も汎用性が高い。 |
| 3000番 | パワーフィネス・遠投 | 太めのPEラインを巻いてカバーを攻めるパワーフィネスや、遠投が必要な場面で活躍。 |
ギア比とは?巻き取りスピードとパワーを決める重要な要素
ギア比とは、ハンドルを1回転させたときに、ローター(ラインを巻き取る部分)が何回転するかを示す比率です。
この数値によって、ラインの巻き取りスピードと巻き上げるパワー(トルク)が決まります。
主に「ハイギア」「ノーマルギア」「パワーギア(ローギア)」の3種類があります。
| ギア比の種類 | 表記例 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| ハイギア(HG/XG) | HG, H, XG | 巻き取りスピードが速い。 | ルアーの素早い回収、糸ふけの回収が速く、手返しが良い。 | 巻き心地がやや重く、巻き抵抗の大きいルアーには不向き。 |
| ノーマルギア | (無表記) | パワーとスピードのバランスが良い。 | 様々な釣りに対応できる汎用性の高さ。 | 特化した性能がないため、状況によっては器用貧乏になることも。 |
| パワーギア(PG) | PG, P | 巻き取りスピードは遅いが、巻き上げる力が強い。 | ゆっくりとルアーを誘える。巻き抵抗の大きいルアーも楽に引ける。 | 手返しが悪く、魚に走られた際にラインを素早く巻き取れない。 |
バス釣りでは、ルアーを投げた後、すぐにラインを張ってアタリを取りたい場面が多いため、巻き取りの速い「ハイギア(HG)」が主流でおすすめです。
スプールの種類と特徴
スプールはラインをストックしておくための重要なパーツです。
その溝の深さや形状によって、使い勝手が大きく変わります。
スプールの溝の深さ(深溝・ノーマル・浅溝)
スプールにはラインを巻く溝の深さに種類があります。
バス釣りで最も重要なのは「浅溝スプール(シャロースプール)」です。
- 浅溝(シャロースプール): 溝が浅く、細いラインを少量巻くのに適しています。 フィネスリグで使うような3lb~5lbのフロロカーボンラインを70m~100m巻くのに最適です。 スプール自体が軽くなるため、リール全体の軽量化にも貢献します。
- ノーマル(中溝): 標準的な溝の深さで、幅広い釣りに対応できる汎用タイプです。
- 深溝: 太いラインをたくさん巻くためのスプールですが、バス釣りで使われることは稀です。もし使う場合は、必要なライン量に合わせて「下巻き」が必要になります。
下巻きってどれくらい巻けばいいの?という疑問も多いですが、基本的にはスプールエッジ(縁)から1.5mm~2mm程度内側まで巻くのがライントラブルも少なく、飛距離も出る理想的な状態です。
スプール径と素材
最近のトレンドとして「大口径スプール」や「ロングストロークスプール」を採用したモデルが増えています。
これらはスプールの直径を大きくしたり、前後運動の幅を広げたりすることで、キャスト時にラインがスムーズに放出され、飛距離アップとライントラブルの軽減に繋がるというメリットがあります。
また、素材もアルミが主流ですが、上位機種にはさらに軽量なカーボン複合素材などが使われることもあります。
購入後にすぐできる初期設定
リールを購入したら、釣り場へ行く前にいくつかの簡単な設定をしておきましょう。
これをやるだけで、釣りが格段に快適になります。
ハンドルの左右付け替え
ほとんどのスピニングリールは、ハンドルの付け根にあるキャップを外し、ハンドルを逆側からねじ込むことで左右を入れ替えることができます。
利き手や好みに合わせて、自分が最も操作しやすい方に設定しましょう。
キャップやハンドルを外す際は、小さな部品を無くさないように注意し、締め込む際も力を入れすぎないようにしましょう。
ドラグ設定の基本
ドラグとは、魚の強い引きに対してスプールを逆回転させ、ラインを送り出すことでラインブレイク(糸切れ)を防ぐための命綱とも言える機能です。
どれくらいの強さに設定すればいいの?と迷うかもしれませんが、基本は「使用するラインの強度の1/3から1/4程度」が目安です。
例えば4lb(約1.8kg)のラインなら、450g~600gの力がかかった時に「ジッ、ジッ」とラインが出るくらいに設定します。
ドラグチェッカーなどの専門道具がなくても、リールをロッドにセットし、ラインの先を掴んで手で引っ張ってみて、感覚を覚えておくことが大切です。
ファイト中にドラグを調整するのはバラシの原因にもなるため、釣り場に着いたら必ずキャスト前に最終チェックをする習慣をつけましょう。
ラインの巻き方と初期メンテナンス
釣具店でラインを巻いてもらうのが最も確実で簡単ですが、自分で巻く場合はラインのヨレに注意が必要です。
スピニングリールは構造上、糸ヨレが発生しやすいため、ラインのボビンから出てくる向きとリールのローターの回転方向を合わせるようにして巻くと、初期のヨレを軽減できます。
また、購入後の簡単な初期メンテナンスとして、ラインローラーやハンドルノブの軸受けに、メーカー純正の専用オイルを1滴だけ注油しておくと、回転性能がより滑らかになります。
オイルの差しすぎはホコリやゴミを呼び寄せ、逆効果になることもあります。必ず取扱説明書を確認し、適量を守ってください。
まとめ
この記事では、バス釣りにおけるスピニングリールの役割から、シマノ・ダイワ・アブガルシアの最新おすすめモデル、そしてフィネスやパワーフィネスといったスタイル別の選び方までを網羅的に解説しました。
数あるリールの中から最適な一台を選ぶ結論として、最も重要なのはご自身の釣りのスタイルと予算を明確にすることです。ライトリグ主体なのか、遠投性や巻きのパワーを重視するのかで、選ぶべき番手やギア比は大きく変わります。
本記事で紹介したリールを参考に、あなたのバス釣りをさらに豊かにする最高の相棒を見つけてください。

