
ザリガニ釣りといえば昼間のイメージが強いかもしれませんが、実は夜こそが入れ食いを体験できる絶好のチャンスです。
夜行性であるザリガニの習性を利用すれば、初心者の方でも驚くほど簡単に大漁を狙うことが可能です。
この記事を読めば、ザリガニの夜釣りを成功させるための時期や場所選び、必要な道具、入れ食いになる最強のエサ、そして釣果を劇的にアップさせる5つの秘訣が分かります。
夜間の水辺での安全対策や、アメリカザリガニに関する法律(条件付特定外来生物)についても詳しく解説するので、ルールを守って安全に楽しむための知識がすべて身につきます。
目次
ザリガニの夜釣りがおすすめな理由
「昼間にザリガニ釣りに行ったけど、全然釣れなかった…」
「もっとたくさんザリガニを捕まえて、入れ食いを体験してみたい!」
そんな風に感じたことはありませんか?
実は、ザリガニ釣りの釣果を劇的にアップさせる秘策、それが「夜釣り」です。
日中の釣りとは比べ物にならないほど、たくさんのザリガニに出会える夜釣りには、明確な理由があります。
ここでは、なぜザリガニ釣りが夜におすすめなのか、その2つの大きな理由を詳しく解説します。
ザリガニは夜行性で活発に活動する
ザリガニ釣りで夜をすすめる最大の理由は、ターゲットであるアメリカザリガニが「夜行性」の生き物だからです。
日中の明るい時間帯、ザリガニは外敵から身を守るため、石の下や水草の陰、自分で掘った巣穴といった隠れ家に潜んでいます。
そのため、昼間に釣ろうとしても、そもそも姿を見つけにくく、警戒心も強いためなかなかエサに食いついてくれません。
しかし、太陽が沈みあたりが暗くなると状況は一変します。
ザリガニたちはエサを求めて隠れ家から一斉に出てきて、活発に動き回るのです。
日中は静まり返っていた水路でも、夜にライトを照らすと、水底を歩き回る無数のザリガニの姿に驚くことでしょう。
活動的になっているザリガニは食欲も旺盛で、目の前にエサを落とせばすぐに反応してくれます。
つまり、夜釣りはザリガニが最も無防備で、かつお腹を空かせている最高のタイミングを狙えるというわけです。
夜釣りはライバルが少なくポイントを選びやすい
ザリガニ釣りは、手軽に楽しめることから、特に休日の日中には子供連れのファミリーなどで賑わいます。
人気の用水路や小川では、釣り人が多くて「良い場所が空いていない」「人が多くてザリガニが警戒してしまった」という経験をした方もいるかもしれません。
その点、夜釣りは日中に比べて釣り人の数が圧倒的に少なくなります。
そのため、日中は競争率の高い一級ポイントを独り占めできる可能性が格段に高まります。
人の気配や物音といったプレッシャーが少ないため、ザリガニもスレておらず、素直な反応を示してくれます。
静かな環境でじっくりとザリガニとの駆け引きに集中できるのも、夜釣りならではの大きな魅力です。
周囲を気にすることなく、自分だけのペースで思う存分ザリガニ釣りを楽しめる時間は、最高の贅沢と言えるでしょう。
ザリガニ夜釣りのベストシーズンと時間帯
「ザリガニをたくさん釣りたいけど、一体いつ行けば一番釣れるんだろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
実は、ザリガニの夜釣りで入れ食いを体験するためには、やみくもに出かけるのではなく、「時期」と「時間帯」という2つのタイミングを合わせることが非常に重要です。
ザリガニの生態を知り、最も活動が活発になるタイミングを狙うことで、釣果は劇的に変わります。
ここでは、初心者の方でも簡単に爆釣を狙えるベストシーズンとゴールデンタイムについて詳しく解説します。
おすすめの時期は初夏から秋
ザリガニ釣りのベストシーズンは、水温が上がり、ザリガニの活動が最も活発になる初夏から秋(5月下旬~10月頃)です。
ザリガニは水温が15℃を超えると活発に動き始め、エサを探したり繁殖活動を行ったりします。
特に、梅雨の時期(6月~7月)は、雨によって田んぼの用水路や小川の水位が上がり、隠れていたザリガニたちがエサを求めて浅い場所に出てくるため、絶好の狙い目となります。
真夏(7月~8月)は日中の暑さが厳しく、ザリガニも涼しい場所に隠れがちですが、夜になると涼を求めて活発に動き出すため、夜釣りに最適な季節と言えるでしょう。
そして、秋(9月~10月)は、冬眠に備えて栄養を蓄えるためにザリガニの食欲が旺盛になります。
夏の暑さも和らぎ、人間にとっても快適に釣りが楽しめるおすすめのシーズンです。
逆に、水温が低い冬から春先にかけては、ザリガニはほとんど活動しないため、釣果は期待できません。
| 季節 | 時期の目安 | 特徴 | 釣りやすさ |
|---|---|---|---|
| 春 | 3月~5月上旬 | 水温がまだ低く、活動は鈍い。 | △(あまり釣れない) |
| 初夏(梅雨) | 5月下旬~7月 | 繁殖期で活発。雨による増水で浅場に出てきやすい。 | ◎(最高のシーズン) |
| 夏 | 7月~8月 | 夜間の活動が最も活発になる。夜釣りに最適。 | ○(夜釣りに限る) |
| 秋 | 9月~10月 | 越冬準備で食欲旺盛。気候も良く釣りやすい。 | ◎(第2のベストシーズン) |
| 冬 | 11月~2月 | 水温が低く、ほとんど活動しない(冬眠状態)。 | ×(釣れない) |
日没後から2時間程度がゴールデンタイム
夜釣りの時間帯で最も重要なのが、日が完全に沈み、あたりが暗くなり始めてからの約2時間です。
この時間帯こそ、ザリガニ釣りの「ゴールデンタイム」と呼べる最高のタイミングです。
ザリガニは夜行性の生き物で、日中は石の下や巣穴といった物陰に隠れてじっとしています。
しかし、夜になり外敵から身を守りやすくなると、エサを求めて巣穴から出てきて活発に動き回ります。
特に日没直後は、お腹を空かせたザリガニたちが一斉に活動を開始するため、エサへの反応が非常によくなります。
季節によって日没時間は異なりますが、夏場であれば19時~21時頃、秋口であれば18時~20時頃を目安にすると良いでしょう。
このゴールデンタイムを逃さずに集中して狙うことが、短時間で多くのザリガニを釣り上げるための最大のコツです。
深夜になるとザリガニの活性が落ち着く傾向がある上、自身の安全確保も難しくなるため、無理な長時間は避けましょう。
安全に、そして効率よく楽しむためにも、日没後の数時間に集中して挑戦するのがおすすめです。
ザリガニの夜釣りに必要な道具とエサ
ザリガニの夜釣りを満喫するためには、事前の準備が成功のカギを握ります。
「特別な道具がたくさん必要なんじゃないか…」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。
ほとんどの道具はご家庭にあるものや、100円ショップなどで手軽に揃えることができます。
ここでは、基本的な釣り具から夜釣りならではの必須アイテム、そしてザリガニが思わず飛びついてくる最強のエサまで、詳しく解説していきます。
基本的な釣り具
まずは、昼間のザリガニ釣りでも使う基本的な道具をご紹介します。
高価な釣り具は一切不要で、手軽に始められるのがザリガニ釣りの魅力です。
釣竿と糸
ザリガニ釣りに専用の竿は必要ありません。
公園などに落ちている長さ1m程度のまっすぐな木の枝や、園芸用の支柱で十分です。
もしご家庭に使わなくなった釣竿があれば、穂先(竿の先端部分)だけを使っても良いでしょう。
糸は、タコ糸や木綿糸、少し太めのミシン糸など、丈夫なものであれば何でも構いません。
長さは竿と同じくらいか、少し長めの1.5m程度用意しておくと、足場の高い場所でも対応しやすく便利です。
>>ザリガニ釣りの釣竿は100均でOK?ダイソー・セリアの代用品から自作方法まで解説
バケツとタモ網
釣ったザリガニを活かしておくために、バケツは必ず用意しましょう。
側面が透明なプラスチックケースや水槽を選ぶと、釣ったザリガニを横から観察できるため、特にお子様は喜ぶこと間違いなしです。
ザリガニは脱走の名人なので、フタ付きのものを選ぶか、フタの代わりになる網などを用意すると安心です。
タモ網(玉網)は、ザリガニを水面から引き上げる際に、エサを離してしまってもキャッチするための保険として非常に役立ちます。
必須ではありませんが、あるとないとでは捕獲率が格段に変わるため、ぜひ用意しておきたいアイテムです。
夜釣りならではの必須アイテム
ここからは、安全で快適な夜釣りを楽しむために欠かせない、夜間ならではの装備をご紹介します。
暗闇での活動は危険も伴うため、準備を万全にして臨みましょう。
ヘッドライトまたは懐中電灯
夜釣りにおいて、光源は命綱とも言える最重要アイテムです。
特におすすめなのは、両手が自由になるヘッドライトです。
エサを付けたり、釣れたザリガニを針から外したりする作業が格段に楽になります。
明るさは、水中のザリガニをはっきりと照らせる100ルーメン以上のものを選ぶと良いでしょう。
ルーメンとは、光源が放つ光の量を示す単位です。
万が一の電池切れに備えて、予備の電池や、小型の懐中電灯をもう一つ持っていくとさらに安心です。
虫除けスプレーと長袖長ズボン
「せっかくの楽しい釣りが、蚊に刺されてかゆくて台無し…」なんて経験はありませんか?
夏の夜の水辺は、蚊をはじめとする多くの虫が発生します。
肌の露出を極力避けるため、必ず長袖・長ズボンを着用しましょう。
足元もサンダルではなく、長靴や運動靴が安全です。
出発前には、虫除けスプレーを体や衣服にしっかりと吹きかけておくことを忘れないでください。
快適に釣りへ集中するために、虫対策は万全にしておきましょう。
ザリガニが入れ食いになる最強のエサ
ザリガニは雑食性で何でも食べますが、特に匂いの強いものに強く引き寄せられる習性があります。
ここでは、数あるエサの中でも特に実績が高く、「入れ食い」が期待できる最強のエサを厳選してご紹介します。
定番のスルメや煮干し
ザリガニ釣りのエサとして、最も有名で効果的なのがスルメと煮干しです。
これら乾物は、水中で匂いが強く拡散し、ザリガニを強力に引き寄せます。
特にスルメは、少し水に浸して柔らかくしてから使うと、さらに匂いが増して効果がアップします。
また、繊維が丈夫でちぎれにくいため、一度エサを付ければ何度も使える「エサ持ちの良さ」も大きなメリットです。
コンビニやスーパーで手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。
魚のあらも効果抜群
もし、より強力なエサを求めるなら、スーパーの鮮魚コーナーで安価に手に入る「魚のあら」がおすすめです。
特にサバやアジ、イワシといった青魚のあらは、その強烈な匂いで広範囲のザリガニにアピールできます。
まさに「入れ食い」を体験したい時の切り札となるエサです。
ただし、匂いが非常に強いため、持ち運ぶ際はジップロック付きの袋を二重にするなど、匂い漏れ対策をしっかり行いましょう。
他にも、魚肉ソーセージやカニカマ、現地で捕まえたカエルなども有効なエサになります。
入れ食いを体験できるザリガニ夜釣りの場所選び
「夜にザリガニを釣ってみたいけど、そもそもどこに行けばいいんだろう?」
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ザリガニ釣りは、釣果の8割が場所選びで決まると言っても過言ではありません。
日中とは違い、夜はザリガニの姿を直接探すのが難しくなります。
しかし、これからご紹介するポイントを押さえれば、初心者の方でもザリガニが入れ食いになるような最高の釣り場を見つけ出すことができます。
安全に、そして効率よく釣果を上げるための場所選びのコツを詳しく解説します。
田んぼの用水路や小川が狙い目
ザリガニ夜釣りの最も代表的で、実績の高いポイントが田んぼの周辺にある用水路です。
特に田植えが終わり、水が張られている初夏から秋にかけては絶好のシーズンとなります。
なぜなら、用水路にはザリガニのエサとなる水草や小さな生き物が豊富に存在し、ザリガニにとって最高のレストランとなっているからです。
また、コンクリートで護岸された用水路の継ぎ目や、泥が溜まった場所は、ザリガニが身を隠すのに最適な住処となります。
近所の公園内を流れる小川や、調整池なども有力なポイントです。
人があまり入らないような里山の小川は、大型のザリガニが潜んでいる穴場である可能性も高く、探してみる価値は十分にあります。
まずは、ご自身の身近にある水辺から探してみましょう。
流れが緩やかで浅い場所を探す
ザリガニは、水の流れが速い場所を好みません。
強い水流の中では体力を消耗してしまい、エサを捕ることも難しくなるためです。
そのため、夜釣りのポイントを探す際は、水がよどんでいる場所や流れが非常に緩やかな場所を狙いましょう。
具体的には、川のカーブの内側や、水門や堰(せき)の周辺、水草が密集しているエリアなどが挙げられます。
また、水深も重要な要素です。
夜釣りではライトで水中を照らしてザリガニを探すため、水深が浅い方が圧倒的に有利になります。
水深の目安は、くるぶしから膝下(約10cm~30cm)程度です。
これくらいの浅さであれば、ライトの光が底まで届きやすく、ザリガニの赤い目や姿を簡単に見つけることができます。
安全面を考えても、むやみに深い場所へ立ち入るのは避けるべきです。
危険な場所や私有地は避ける
楽しいザリガニ夜釣りですが、場所選びを間違えると危険が伴ったり、思わぬトラブルに発展したりすることがあります。
まず絶対に覚えておいてほしいのが、私有地への無断侵入です。
田んぼや畑、個人の敷地内にある水路は、たとえザリガニがたくさんいそうでも、所有者の許可なく立ち入ってはいけません。
「立入禁止」の看板がある場所はもちろん、柵やロープで囲われている場所への侵入は絶対にやめましょう。
また、夜間の水辺は昼間とは危険度が全く異なります。
以下の様な場所は、事故を避けるためにも釣りのポイントから外してください。
- 足場がぬかるんでいたり、草で覆われていて不安定な岸辺
- 護岸が高く、万が一落ちた場合に上がってくるのが困難な場所
- 交通量の多い道路に面した水路
- マムシやヤマカガシといった毒蛇、スズメバチなどが出没する可能性のある草むら
安全に釣りを楽しむため、できれば日中の明るいうちに下見を行い、足場の状態や周囲の環境を確認しておくことを強くおすすめします。
初心者でも簡単 ザリガニ夜釣りを成功させる5つの秘訣
ザリガニの夜釣りは、日中とは違った興奮と手軽さで、初心者からベテランまで楽しめるアクティビティです。
「夜のザリガニ釣りって、どうやったらたくさん釣れるんだろう?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。
夜行性であるザリガニの習性を理解し、いくつかのコツを掴むだけで、驚くほど簡単に「入れ食い」を体験できます。
ここでは、あなたのザリガニ夜釣りを大成功に導くための5つの秘訣を、誰にでも分かりやすく解説します。
秘訣1 ライトで水中の赤い目を探す
夜釣りの最大の武器は、何と言ってもライトです。
ザリガニの目は光を反射する性質があり、暗闇の中でライトを当てると、水中に浮かぶ赤い宝石のようにキラリと光ります。
この赤い目を見つけることが、夜釣りの第一歩であり、最も効率的な探し方です。
闇雲にエサを投入するのではなく、まずはライトで水面を照らし、岸際や水草の陰、石の周りなどをゆっくりと観察してみましょう。
コツは、広範囲を一度に照らすのではなく、狙いを定めてピンポイントで探すことです。
ただし、強い光を長時間当て続けるとザリガニが警戒して隠れてしまうため、見つけたら少し光を弱めるか、一旦逸らすなどの工夫をしましょう。
赤い目を見つけた時のワクワク感は、夜釣りならではの醍醐味です。
秘訣2 ザリガニの目の前にエサを静かに落とす
ザリガニは非常に警戒心が強い生き物です。
特に、水音や振動には敏感に反応します。
せっかくザリガニを見つけても、「ドボン!」と大きな音を立ててエサを落としてしまっては、驚いてすぐに隠れてしまいます。
大切なのは、発見したザリガニの目の前、5cmから10cmほどの位置に、そっとエサを沈めることです。
糸を垂らし、エサが水面に触れるか触れないかの位置から、静かに水中へ送り込んであげましょう。
ザリガニは嗅覚だけでなく視覚でもエサを認識するため、目の前に美味しそうなエサが現れれば、高い確率で興味を示してくれます。
この「静かなアプローチ」が、釣果を大きく左右する重要なポイントになります。
秘訣3 ザリガニがエサを掴んでも焦らず待つ
初心者が最もやりがちな失敗が、ザリガニがエサに触れた瞬間に慌てて引き上げてしまうことです。
ザリガニは、すぐにエサを食べ始めるわけではありません。
まず大きなハサミでエサをがっちりと掴み、安全な場所へ運んでから、小さな脚を使って口元へ運び、食べ始めます。
そのため、エサを掴んだ感触があっても、すぐに引き上げてはいけません。
糸がピンと張り、グイグイと引っ張られるような重みを感じるまで、最低でも10秒から30秒はじっと我慢しましょう。
この「待ち」の時間こそが、ザリガニを確実に釣り上げるための駆け引きの面白いところです。
焦らず、ザリガニが夢中でエサを食べているタイミングを見計らいましょう。
秘訣4 垂直にゆっくりと引き上げる
ザリガニがエサにしっかりと食いついたのを確認したら、いよいよ引き上げです。
ここでのポイントは、竿を真上に、一定のスピードでゆっくりと引き上げることです。
斜めに引いたり、急に引き上げたりすると、ザリガニが驚いてエサを離してしまったり、水中の障害物に引っかかってバレてしまったりする原因になります。
まるでエレベーターを動かすかのように、静かに、そして垂直に持ち上げることを意識してください。
ザリガニが水面から姿を現した瞬間、空気に驚いて暴れ、エサを離してしまうことがよくあります。
水面から出たら、間髪入れずに用意しておいたタモ網で下からすくうのが確実です。
最後の最後まで油断せず、慎重に取り込みましょう。
秘訣5 足音を立てず静かにポイントを移動する
ザリガニは、水音だけでなく地面を伝わる振動にも非常に敏感です。
岸辺をドスドスと歩き回ると、その振動が水中に伝わり、広範囲のザリガニが一斉に隠れてしまいます。
入れ食いを狙うのであれば、ポイントを移動する際は、抜き足差し足で静かに歩くことを徹底しましょう。
友人や家族と釣りをする際も、大声での会話は禁物です。
ザリガニは群れで生活していることが多いため、1匹釣れた場所の周りには、まだたくさんの仲間が潜んでいます。
一つのポイントを騒がしさで台無しにしてしまうのは、非常にもったいないことです。
常に静かに行動することで、同じ場所で連続して釣り上げることも可能になり、夜釣りの楽しさが倍増します。
安全に楽しむための注意点と法律
ザリガニの夜釣りは、昼間とは違う魅力があり、たくさんのザリガニに出会える絶好の機会です。
しかし、夜間の水辺には特有の危険が潜んでおり、守るべきマナーや法律も存在します。
「夜の川や池って危なくないかな?」「法律違反になったらどうしよう…」といった不安を解消し、安心して楽しむために、これから解説する注意点を必ず守りましょう。
楽しい思い出を安全に持ち帰るための、大切な知識です。
夜間の水辺に潜む危険と安全対策
夜の水辺は、昼間とは全く違う顔を見せます。
視界が悪くなることで、予期せぬ危険に遭遇する可能性が高まるため、万全の対策が不可欠です。
特に、お子様連れの場合は細心の注意を払ってください。
最も効果的な安全対策は、日中の明るい時間帯に釣り場を下見しておくことです。
足場の状態、水深、危険な箇所などを事前に把握しておくだけで、夜間の安全性が格段に向上します。
具体的な危険と対策は以下の通りです。
足元の危険(転落・滑落)
夜釣りで最も注意すべきは、足元の安全確保です。
用水路や小川の岸辺は、草で隠れた穴があったり、雨でぬかるんでいたりして非常に滑りやすくなっています。
ヘッドライトで足元を常に照らし、一歩一歩慎重に移動しましょう。
特に子供は夢中になると周りが見えなくなりがちなので、絶対に目を離さず、手を繋いで行動するなどの対策を徹底してください。
危険な生物との遭遇
夜の草むらや水辺には、昼間は隠れている生物が活動を開始します。
代表的な危険生物は以下の通りです。
- ヘビ(マムシなど):毒を持つヘビは、不用意に草むらに入ると噛まれる危険があります。
- ムカデ:毒を持っており、刺されると激しい痛みを伴います。
- スズメバチ:夜間でも巣を刺激すると攻撃してくることがあります。
- 毛虫:触れるとかぶれる種類もいます。
これらの生物から身を守るためにも、肌の露出を避ける長袖・長ズボン、そして足元をしっかりガードする長靴の着用は必須です。
安全対策のポイント
- 単独行動は避ける:万が一の事故に備え、必ず2人以上で行動しましょう。
- 明るいうちに下見する:足場や危険箇所を事前に確認しておきます。
- 十分な明かりを確保する:ヘッドライトに加え、予備の懐中電灯や電池も準備しましょう。
- 救急セットを持参する:絆創膏、消毒液、ポイズンリムーバーなどがあると安心です。
- 天候を確認する:急な大雨による増水は非常に危険です。天気予報は必ずチェックしましょう。
近隣への迷惑行為は絶対にしない
ザリガニ釣りができる場所の多くは、住宅地や田畑の近くです。
自分たちが楽しむだけでなく、地域の方々への配慮を忘れてはいけません。
マナー違反が原因で、その場所が釣り禁止になってしまうケースもあります。
全員が気持ちよく過ごせるよう、以下のマナーを徹底しましょう。
騒音に注意する
夜間は静かなため、昼間は何気ない会話や物音も遠くまで響きます。
大声での会話や、子供がはしゃいで叫ぶ声は、近隣住民の迷惑になります。
車のドアの開閉音や音楽にも注意し、常に静かに行動することを心がけてください。
ライトの向け方に配慮する
強力なライトは非常に便利ですが、使い方には配慮が必要です。
ライトの光を民家の窓や通行人、他の釣り人に直接向けないようにしましょう。
水面を照らす際も、必要最低限の範囲に留めるのがマナーです。
ゴミは必ず持ち帰る
「来た時よりも美しく」を合言葉に、エサの袋、釣り糸、飲み物の容器など、自分たちが出したゴミは必ず全て持ち帰りましょう。
特に釣り糸や釣り針は、野生動物が誤って口にしてしまう危険なゴミです。
美しい自然環境と釣り場を守るため、ゴミのポイ捨ては絶対にやめてください。
アメリカザリガニに関する法律(条件付特定外来生物)
「釣ったザリガニって、家に持ち帰って飼ってもいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、アメリカザリガニの扱いには法律で定められたルールがあります。
アメリカザリガニは、2023年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定されました。
これは、日本の生態系を守るための大切なルールです。
知らずに違反してしまうと罰則の対象となる可能性もあるため、正しい知識を身につけておきましょう。
「条件付特定外来生物」のルールとは?
簡単に言うと、「いくつかのルールを守れば、捕獲や飼育はOK」という規制です。
ザリガニ釣りを楽しむ上で、特に重要なポイントは以下の通りです。
- OKなこと:捕まえること、その場で食べる(締める)こと、飼育するために生きたまま家に持ち帰って飼い続けること。
- NGなこと:生きたまま他の場所に移動させること、販売・譲渡すること、飼っている個体を野外に放すこと。
絶対にやってはいけないこと
法律で禁止されている行為は、主に以下の3つです。
- 生きたままの運搬・放出(リリース)
捕まえた場所から、生きたまま別の川や池、公園などに放す(リリースする)ことは法律で固く禁止されています。
「かわいそうだから」という気持ちで放流すると、その地域の生態系を破壊する原因になります。 - 販売や譲渡(頒布)
捕まえたザリガニを販売したり、友人などに無償であげたりすることも禁止です。 - 飼育個体の遺棄
一度飼育するために持ち帰ったザリガニは、最後まで責任を持って飼育しなければなりません。
飼えなくなったからといって、近所の川や池に放すことは絶対にやめてください。
これらのルールに違反した場合、重い罰則(3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金など)が科される可能性があります。
日本の自然を守り、ザリガニ釣りを末永く楽しむためにも、法律とマナーをしっかりと守りましょう。
まとめ
今回は、初心者でも入れ食いが体験できるザリガニの夜釣りについて解説しました。
ザリガニは夜行性なので、夜は日中より活発に活動し、釣果が格段に上がります。
スルメなどのエサとライトを用意し、水中の赤い目を探して目の前にエサを静かに落とすのが最大のコツです。
焦らずゆっくり引き上げれば、初心者でも簡単に釣ることができます。
安全対策を徹底し、アメリカザリガニに関する法律を守りながら、夏の夜の楽しい思い出を作ってください。

