ナマズ スプーン

ナマズ釣りといえばトップウォータープラグが定番ですが、「スプーンで本当に釣れるの?」と疑問に思っていませんか。

実は、日中の釣りやタフな状況において、スプーンはプラグを凌ぐほどの爆発力を見せることがあります。

結論から言うと、正しい知識があればナマズはスプーンで釣れます。

この記事では、ナマズがなぜスプーンに反応するのかという理由から、初心者でも迷わない選び方、ただ巻きなどの基本的な使い方、さらには釣果を格段にアップさせるチューニング術まで、ナマズをスプーンで釣るための全知識を徹底解説。

実績のあるおすすめスプーンも紹介するので、すぐにでも実践できます。

そもそもナマズはスプーンで釣れるのか

「ナマズ釣りといえばトップウォータープラグ」というイメージが強いかもしれません。

しかし、結論から言うと、ナマズはスプーンでも十分に釣ることができます。

むしろ、状況によってはトップウォータープラグよりも効果的な場面が多く、ナマズゲームの引き出しを増やす上で欠かせないルアーの一つです。

なぜ今までスプーンを試さなかったんだろう、と思うほどの実力を秘めているのです。

この章では、ナマズがスプーンに反応する理由と、他のルアーにはないスプーンならではのメリットを詳しく解説します。

ナマズがスプーンに反応する理由

ナマズが金属の板でしかないスプーンに、なぜ果敢にアタックしてくるのでしょうか。

その理由は、ナマズの捕食スイッチを入れる2つの要素「波動」と「フラッシング」にあります。

ナマズは視力があまり良くない反面、「側線(そくせん)」と呼ばれる体側にある器官で水の振動や流れを非常に敏感に感じ取ります。

スプーンをリトリーブ(リールを巻くこと)すると、水を受けてヒラヒラと泳ぐ「ウォブリングアクション」が発生します。

このアクションが生命感あふれる強い波動を生み出し、ナマズの側線を強烈に刺激するのです。

ナマズはこれを小魚などのベイト(エサ)が発する波動だと認識し、たまらずバイトしてきます。

さらに、スプーンの金属ボディが光を乱反射させる「フラッシング」効果も重要です。

キラキラとした光の明滅は、ナマズの好奇心を煽り、思わず口を使わせてしまう「リアクションバイト」を誘発します。

特に日中の釣り(デイゲーム)や、常夜灯の光が差し込むポイントでの夜釣りにおいて、このフラッシング効果は絶大です。

トップウォータープラグにはないスプーンのメリット

ナマズ釣りの主役であるトップウォータープラグと比較した際に、スプーンが持つ独自のメリットは大きく3つあります。

まず一つ目は、表層からボトム(川底)まで、あらゆるレンジ(水深)を探れることです。

トップウォータープラグは水面しか攻められませんが、スプーンはリトリーブのスピードやロッドの角度を調整することで、自由自在に泳がせる水深を変えられます。

これにより、活性が低く水面まで出てこないナマズや、日中に深場でじっとしているナマズにも直接アプローチすることが可能になります。

二つ目のメリットは、根掛かりしにくいという点です。

「トップウォータープラグだと根掛かりが怖くて、障害物のギリギリを攻めきれない…」と感じたことはありませんか?

スプーンは構造がシンプルなため、複雑なカバー(障害物)周りでもスルスルとすり抜けてきやすい特徴があります。

フックをシングルフックに交換すれば、その障害物回避性能はさらに向上し、臆することなくタイトなポイントを攻略できます。

そして三つ目は、コストパフォーマンスの高さです。

一般的にスプーンはプラグ類に比べて安価で手に入ります。

万が一のロスト(ルアーを失うこと)を恐れずに、積極的に攻めの釣りが展開できるのは、精神的にも大きなアドバンテージと言えるでしょう。

ナマズ釣りに使うスプーンの選び方

数多くのルアーが並ぶ釣具店で、「ナマズ釣りに使うスプーンって、一体どれを選べばいいんだろう?」と悩んだ経験はありませんか。

ナマズはルアーへの反応が素直な魚ですが、やみくもに投げても釣果には繋がりません。

実は、ナマズが好むスプーンには明確な傾向があります。

ここでは、数あるスプーンの中からナマズ釣りに最適なものを選ぶための「重さ」「カラー」「形状」という3つの重要なポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

重さの選び方 5gから10gが基準

ナマズ用スプーンの重さは、5gから10gの範囲で選ぶのが基本です。

なぜなら、この重さがナマズ釣りのフィールドとなることが多い河川や用水路において、最も扱いやすいからです。

具体的には、5g~7g程度の比較的軽いスプーンは、水深の浅い場所や流れが緩やかなポイント、また、ナマズの活性が低くゆっくりとルアーを見せたい場面で活躍します。

一方で、8g~10gといった重めのスプーンは、川幅が広い場所での遠投や、流れが速いポイントでルアーを安定させたい時に有効です。

もし最初に一つだけ選ぶなら、様々な状況に対応しやすい7g前後が最もおすすめです。

注意点として、必ずご自身の釣竿(ロッド)が対応しているルアーウェイトを確認してください。ロッドの性能に合わない重さのスプーンを投げると、破損の原因になる可能性があります。

カラーの選び方 ゴールドとシルバーは必須

ナマズは視力があまり良くない代わりに、光の反射や明滅に強く反応する習性があります。

そのため、スプーンのカラー選びは釣果を大きく左右する重要な要素です。

数あるカラーの中でも、絶対に外せないのが「ゴールド」と「シルバー」の2色です。

ゴールド系のカラーは、水が濁っている状況や、太陽光が少ない朝マズメ・夕マズメ、そしてナイトゲームで絶大な効果を発揮します。

水中で鈍く光り、その存在感をナマズに強くアピールできます。

対照的に、シルバー系のカラーは、水が澄んでいる状況や日中の釣り(デイゲーム)で威力を発揮します。

太陽の光をキラキラと強く反射し、逃げ惑う小魚を演出してナマズの捕食スイッチを入れます。

まずはこの2色を基本に、状況に応じてブラックやレッド、グロー(夜光)といったカラーを追加していくと、さらに攻略の幅が広がるでしょう。

形状の選び方 幅広タイプがおすすめ

スプーンの形状は、水中での動き(アクション)を決定づける大切な要素です。

ナマズ釣りにおいては、水をしっかり掴んで大きく動く「幅広(ワイド)タイプ」のスプーンを選びましょう。

幅広タイプのスプーンは、リールを巻くとボディを左右に大きく振る「ウォブリング」というアクションを起こします。

この動きが強い波動を生み出し、聴覚や側線が発達したナマズに対して、ルアーの存在を効率的に知らせることができるのです。

また、ゆっくり巻いても安定して泳ぐため、ナマズが潜む川底(ボトム)付近をじっくりと探る釣りに最適です。

細長い形状のスプーンは飛距離が出やすいメリットがありますが、ナマズへのアピール力という点では幅広タイプに軍配が上がります。

ナマズ釣りのスプーン選びで迷ったら、まずはアピール力重視の幅広タイプを選ぶのが釣果への一番の近道です。

実践 スプーンを使ったナマズの釣り方

スプーンを選んだら、いよいよ実釣です。

「でも、スプーンってどうやって動かせばいいの?」と不安に思うかもしれません。

ご安心ください。ナマズのスプーンゲームは、実はとてもシンプルです。

ここでは、基本となるアクションから、状況に応じた応用テクニック、そしてナマズが潜むポイントの見つけ方まで、具体的に解説します。

基本アクションはただ巻き

ナマズ狙いのスプーンフィッシングで、最も基本となるアクションが「ただ巻き」です。

ただ巻きとは、ルアーを投げた後、一定の速度でリールを巻くだけのシンプルな操作を指します。

スプーンはただ巻くだけで、ヒラヒラと左右に揺れながら泳ぎ、その独特な波動とフラッシング(光の反射)でナマズに強くアピールします。

特に、夕方から夜にかけてのナマズの活性が高い時間帯は、このただ巻きだけで十分に釣果が期待できます。

コツは、スプーンが泳ぎ出すギリギリのゆっくりとしたスピードで巻くこと。

ブルブルとスプーンが泳いでいる感覚が手元に伝わる速度を維持しながら、ナマズがいそうなポイントを丁寧に探っていきましょう。

着水直後から巻けば表層を、少し沈めてから巻けば中層を狙うことができます。

日中や低活性時に効くリフトアンドフォール

ただ巻きで反応がない時や、ナマズの活性が低い日中、水温が低い時期などに絶大な効果を発揮するのが「リフトアンドフォール」です。

これは、スプーンを底まで沈め、竿をスッと持ち上げて(リフト)、再び底まで沈める(フォール)動作を繰り返すテクニックです。

リフトでヒラッと舞い上がったスプーンが、フォールで不規則に揺れながら落ちていく動きは、エサが弱って沈んでいく様子を演出し、低活性のナマズも思わず口を使ってしまいます。

やり方は以下の通りです。

1. スプーンをキャストし、底まで沈めます(着底)。

2. 糸フケを巻き取り、ロッドを9時から11時くらいの位置までスッと持ち上げ、スプーンを跳ね上げます。

3. ロッドを元の位置に戻しながら、ラインを張り気味にしてスプーンをカーブフォールさせます。

アタリは、フォール中に「コンッ」と小さく出ることが多いため、ラインの動きに集中しましょう。

注意点として、底を釣るため根掛かりのリスクが高まります。底が砂地や泥底の場所から試してみるのがおすすめです。

ナマズが潜むポイントの見つけ方

やみくもに投げても、なかなかナマズには出会えません。

効率よく釣果を上げるには、ナマズが「隠れやすく」「エサを待ち伏せしやすい」場所を知ることが重要です。

ここでは、代表的な一級ポイントを2つ紹介します。

流れ込みや合流点

用水路からの流れ込みや、支流と本流が合流するポイントは、ナマズ釣りの超一級ポイントです。

なぜなら、流れの変化によってエサとなる小魚やエビなどが集まりやすく、ナマズにとって格好の捕食場所となるからです。

また、流れによって水中の酸素量も豊富になるため、多くのナマズが定位しています。

狙い方は、流れがヨレている場所や、流れがぶつかって反転しているような場所。

流れの上流側にキャストし、ポイントを横切らせるようにスプーンを引いてくると効果的です。

アシや護岸などのストラクチャー際

ナマズは物陰に隠れる習性があるため、ストラクチャー(障害物)周りも絶対に見逃せないポイントです。

具体的には、川岸に生えているアシやガマ、水中に倒れている木(倒木)、大きな岩、そして護岸がえぐれている場所などが挙げられます。

これらの場所は、ナマズにとって安全な隠れ家であると同時に、日中の日差しを避けるシェード(日陰)にもなります。

狙い方は、ストラクチャーのギリギリを狙ってスプーンを通すこと。

臆せずにタイトに攻めることで、隠れているナマズを引きずり出すことができます。

ただし、キャスト精度が求められ、根掛かりの危険性も高いポイントです。フックをバーブレスに交換しておくなどの対策をしておくと安心です。

釣果アップに繋がるスプーンのチューニング術

市販のスプーンをそのまま使うだけでもナマズは釣れますが、「あと一歩、釣果を伸ばしたい」「周りのアングラーと差をつけたい」と感じることはありませんか?

実は、簡単なチューニングを施すだけで、スプーンはナマズに対して絶大な効果を発揮するルアーに生まれ変わります。

ここでは、誰でも簡単にできて効果抜群のチューニング術を2つご紹介します。

フックはバーブレスのシングルフックに交換

スプーンに標準装備されているトレブルフック(三本針)は、ナマズ釣りにおいていくつかのデメリットがあります。

そこで、まず初めに行いたいのがフックの交換です。

ナマズへのダメージを減らし、根掛かりを回避するためにも、バーブレスのシングルフックへの交換は必須と言えるでしょう。

フックを交換するメリットは主に3つあります。

一つ目は、ナマズへのダメージ軽減です。

バーブレス(カエシのない針)にすることで、フックを外す際にナマズの柔らかい口を傷つけにくく、優しくリリースできます。

二つ目は、根掛かりの激減です。

ナマズが潜むストラクチャー際をタイトに攻める際、針が1本のシングルフックは障害物への引っ掛かりが格段に少なくなります。

三つ目は、手返しの向上です。

魚からフックを外しやすく、ランディングネットに絡みにくいため、貴重な時合いを逃さず次のキャストへ移ることができます。

フックの交換は、スプリットリングプライヤーがあれば誰でも簡単に行えます。

フック交換作業の際は、針先で指を怪我しないよう十分に注意してください。

ブレードを装着してアピール力を高める

日中やタフな状況で、ナマズの反応が鈍いと感じたときに試してほしいのがブレードの装着です。

スプーンの後方にブレードを追加することで、アピール力を劇的に高めることができます。

ブレードが水中で回転することで、強烈なフラッシング(光の反射)と波動を生み出し、遠くにいるナマズや低活性なナマズにもその存在を気づかせます。

この「光」と「波動」によるダブルアピールは、ナマズの側線(水の動きを感じ取る器官)と視覚を強く刺激し、思わず口を使わせてしまうのです。

ブレードには主に2つのタイプがあります。

一つは、丸い形状の「コロラドブレード」です。

強い波動と大きな水押しが特徴で、水の濁りが強い時や、とにかくアピールを強くしたい場面で活躍します。

もう一つは、柳の葉のような細長い「ウィローリーフブレード」です。

素早い回転による強いフラッシングが特徴で、水の澄んだ場所や速い流れの中で効果を発揮します。

まずはオールマイティに使えるコロラドタイプのゴールドかシルバーから試してみるのがおすすめです。

装着は、スプリットリングを使い、フックと一緒にスプーンの後方に取り付けるだけと非常に簡単です。

この一手間が、釣果に大きな差を生むことでしょう。

ナマズ釣りにおすすめの実績スプーン3選

「ナマズにスプーンが良いのは分かったけど、具体的にどのスプーンを選べばいいの?」と悩んでしまいますよね。

数あるスプーンの中から、ナマズ釣りで特に実績が高く、初心者の方でも扱いやすい定番モデルを3つ厳選してご紹介します。

まずはこの中から選べば、きっとナマズとの出会いが近づくはずです。

ダイワ クルセイダー

トラウトフィッシング(マス釣り)の定番として長年愛され続けているスプーンですが、ナマズ釣りでも絶大な効果を発揮します。

安定したウォブリングアクション(左右に揺れる動き)が特徴で、ただ巻くだけでナマズに強くアピールできます。

比較的安価で釣具店でも手に入りやすいため、最初に試す一個として最適です。

重さは7g前後を基準に、流れの速さや水深に応じて5gから10gを使い分けるのがおすすめです。

購入時のフックは渓流魚向けの細いものが多いため、ナマズの強烈な引きに耐えられるよう、太軸のシングルフックに交換しましょう。

スミス ピュア

こちらもトラウト用として非常に有名なスプーンで、肉厚なボディが特徴です。

そのおかげで同ウェイトのスプーンの中でも飛距離を出しやすく、流れの速い場所でも浮き上がりにくいというメリットがあります。

川幅の広いポイントや、対岸のストラクチャー(障害物)を狙いたい場面で大活躍します。

また、リフト&フォール(竿を煽ってルアーを持ち上げ、その後沈ませるアクション)では、ヒラヒラと不規則に揺れながら沈んでいくため、日中の食い渋るナマズにも口を使わせる力を持っています。

アングラーズシステム バックス

独特なカップ形状が生み出す強い波動が魅力のスプーンです。

力強いウォブンロールアクションで広範囲にアピールできるため、濁りが強い状況や夜間の釣りで特に効果的です。

ルアーの存在を音と波動でナマズに気づかせ、バイト(食いつき)に持ち込むことができます。

他のスプーンに比べて引き抵抗がやや強いため、ルアーの動きを感じ取りやすく、初心者の方でも操作しやすいのが嬉しいポイントです。

ゆっくり巻いてもしっかリとアクションするため、活性の低いナマズをじっくりと誘う釣りにも向いています。

まとめ

今回は、ナマズがスプーンで釣れる理由から、具体的な選び方、使い方、おすすめのスプーンまでを網羅的に解説しました。

スプーンの持つ強い波動とフラッシングは、ナマズの捕食本能を強烈に刺激するため、日中やタフな状況でも口を使わせる力があります。

基本となるのは5g〜10gの幅広タイプで、カラーはゴールドとシルバーが必須です。

アクションは「ただ巻き」をベースに、状況に応じてリフト&フォールで誘うのも非常に有効です。

この記事を参考に、手軽ながら奥深いスプーンでのナマズ釣りにぜひチャレンジしてみてください。

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