
シーバス用の名機として知られるエクスセンスDCですが、「バス釣りに使うなら17と21、どっちがベスト?」と悩んでいませんか。飛距離やキャストフィール、得意なルアーなど、実際に使ってみないと分からない違いは多いですよね。
この記事では、17エクスセンスDCと21エクスセンスDCのスペックやブレーキシステムを徹底比較。バス釣りでの使用感の違いや、アンタレスなど専用機との差についてもプロの視点で詳しく解説します。
結論として、バーサタイル性能を重視する現代のバス釣りにおいては、進化したI-DC5を搭載する21エクスセンスDCが最適解です。本記事を読めば、あなたのスタイルに最適な一台が必ず見つかります。
目次
【結論】プロがバス釣りに選ぶなら21エクスセンスDC
17エクスセンスDCと21エクスセンスDC、バス釣りに使うなら一体どちらを選べば良いのだろうか…と悩んでいませんか?
シーバス用リールとして名高いエクスセンスDCですが、その高い遠投性能とトラブルレス性能からバス釣りでの使用者も少なくありません。
先に結論からお伝えすると、今からバス釣り用に新たに購入するのであれば、プロの視点では間違いなく21エクスセンスDCを推奨します。
もちろん、17エクスセンスDCが劣っているわけではなく、特定の用途では今なお魅力的な選択肢です。
しかし、現代のバスフィッシングで求められる多様なルアーへの対応力や、一日中快適に釣りをするための操作性を総合的に判断すると、21エクスセンスDCに軍配が上がります。
なぜ21エクスセンスDCがバス釣りの最適解と言えるのか
21エクスセンスDCがバス釣りの最適解と断言できる理由は、主に3つの大きな進化点に集約されます。
それは、「ブレーキシステム」「スプール性能」「ボディ剛性と軽量化」の3点です。
まず最も大きな違いは、ブレーキシステムが17モデルの「4×8 DC エクスセンスチューン」から、21モデルでは「I-DC5 エクスセンスチューン」へと進化した点です。
I-DC5は、内部ダイヤルで「ナイロン」「フロロ」「PE」の3種類のラインを選択し、外部の5段階ダイヤルでルアーの空気抵抗に応じた微調整が可能です。
これにより、バス釣りで多用するフロロカーボンラインに最適化されたセッティングを、サイドプレートを開けることなく瞬時に行えるようになりました。
ルアーチェンジを頻繁に行うバスフィッシングにおいて、この手返しの良さは計り知れないアドバンテージとなります。
次に、21モデルには低慣性スプールである「MGLスプールⅢ」が搭載されています。
このスプールの恩恵により、キャスト時のスプールの立ち上がりが非常に軽やかになり、17モデルがやや苦手としていた軽量ルアーへの対応力が格段に向上しました。
10g前後のクランクベイトやスピナーベイトといった中量級ルアーを驚くほど低弾道で、かつ伸びやかにキャストできるため、オカッパリでの一本として非常にバーサタイルな性能を発揮します。
最後に、ボディの進化も見逃せません。
21アンタレスDCをベースとした高剛性なHAGANEボディはそのままに、各パーツの見直しによって軽量化が図られています。
この剛性と軽さの両立が、アングラーの集中力維持に貢献し、一日中快適なキャストとルアー操作を可能にしてくれるのです。
これらの理由から、21エクスセンスDCは、17エクスセンスDCのピーキーな遠投性能とは一線を画し、より幅広い状況とルアーに対応できる、現代バスフィッシングにおける「最適解」と言える一台に進化したのです。
そもそもエクスセンスDCはバス釣りに使えるリールなのか
「エクスセンスDCってシーバス用リールでしょ?バス釣りに使っても大丈夫なの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、エクスセンスDCはバス釣りでも全く問題なく、むしろ強力な武器になります。
実際に多くのバスアングラーがエクスセンスDCを愛用しており、その性能を高く評価しています。
この章では、なぜシーバス用リールであるエクスセンスDCがバス釣りで有効なのか、その理由をメリット・デメリット、そしてバス釣り専用機との違いから詳しく解説していきます。
シーバス用リールをバス釣りで使うメリットとデメリット
まず、ジャンルの垣根を越えてシーバス用リールをバス釣りで使うことには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
これを理解することが、エクスセンスDCをバス釣りで活かすための第一歩です。
メリット
PEラインに特化したブレーキシステム
エクスセンスDCの最大の特徴は、PEラインでの使用を前提にチューニングされたDCブレーキにあります。 バス釣りでもPEラインは、パワーフィネスやフロッグゲーム、遠投が必要な釣りで多用されます。 こうした釣りにおいて、PEライン特有のバックラッシュなどのライントラブルを劇的に減らし、快適なキャストを可能にしてくれるのは大きなメリットです。
圧倒的な遠投性能
広大な海で遠投が求められるシーバスフィッシング。 そのために設計されたエクスセンスDCは、バス釣りにおいても、特に広大なリザーバーや、おかっぱりで対岸を狙うようなシチュエーションで大きなアドバンテージとなります。
高い剛性と耐久性
ソルト(海水)での使用を前提としているため、HAGANEボディに代表される高剛性なボディと、塩ガミなどに対する高い耐久性を備えています。 これにより、ビッグバスとのパワーファイトでもたわむことなく、安心してやり取りに集中できます。
デメリット
ラインやルアーによってはセッティングがピーキーに感じることも
PEラインに最適化されている反面、バス釣りで多用されるフロロカーボンラインやナイロンラインをメインで使う場合、ブレーキセッティングが少しシビアに感じられる可能性があります。 特に軽量ルアーを扱う際には、バス釣り専用機の方が快適に感じる場面もあるでしょう。
ギア比の選択肢
シーバスフィッシングでは、ルアーの高速回収やラインスラックの素早い処理が求められるため、ハイギア(HG)やエクストラハイギア(XG)が主流です。 そのため、バス釣りでクランクベイトなど巻き抵抗の大きいルアーをゆっくり巻きたい場合に、ローギアの選択肢がない点をデメリットと感じるかもしれません。
価格が高価であること
エクスセンスDCはシマノのフラッグシップモデルに位置するため、価格帯は高価です。 性能は間違いないものの、気軽に手を出せる価格でない点は一つのデメリットと言えるでしょう。
アンタレスやメタニウムなどバス釣り専用機との違い
「それなら、最初からバス釣り専用のアンタレスやメタニウムを選んだ方が良いのでは?」という疑問も当然です。
ここでの重要なポイントは、それぞれの機種が「何を最も重視して設計されているか」というコンセプトの違いです。
エクスセンスDC:「PEラインでのトラブルレスな遠投性能」のスペシャリスト
PEラインを快適に、そして遠くまで飛ばすこと。 これがエクスセンスDCに与えられた最大の使命です。 海での逆風といったタフな状況下でも、DCブレーキが緻密に制御し、バックラッシュを防ぎます。 ドラグサウンドが搭載されているのも、細いPEラインでのファイトを想定したシーバス用ならではの仕様です。
アンタレスDC:「フロロカーボンラインでの究極の飛距離とキャストフィール」の王者
バス釣りのフラッグシップであるアンタレスDCは、主にフロロカーボンラインを使って、いかに気持ちよく、そして誰よりも遠くへルアーを届けるかを追求したリールです。 そのキャストフィールは官能的とまで言われ、多くのバスアングラーの憧れとなっています。
メタニウム:「軽量・高操作性」を極めたバーサタイルの雄
メタニウムは、軽さと操作性を武器に、軽量ルアーからある程度の重量級ルアーまで、一台で幅広くこなせる「バーサタイル性能」を極めたモデルです。 撃つ、巻く、といったバス釣りのあらゆる動作を軽快に行えることが最大の魅力と言えるでしょう。
このように、それぞれのリールには明確な個性と得意分野があります。
あなたがバス釣りにおいてPEラインを主体とした遠投の釣りや、パワーゲームを快適に行いたいのであれば、エクスセンスDCは他のどのリールにも代えがたい、最高の選択肢の一つとなり得るのです。
17エクスセンスDCと21エクスセンスDCのスペックを徹底比較
バス釣りアングラーにとって、リールの性能は釣果を大きく左右する重要な要素です。
特にシマノのハイエンドモデルであるエクスセンスDCシリーズは、その卓越した飛距離とトラブルレス性能で多くのアングラーから注目を集めています。
しかし、17モデルと21モデル、この二つのリールにはどのような違いがあるのでしょうか。
結局、スペックを見てもどっちが自分に合うのかよくわからない…と感じている方も少なくないはずです。
この章では、17エクスセンスDCと21エクスセンスDCのスペックを徹底的に比較し、それぞれのモデルが持つ特徴と、それがバス釣りのどのようなシチュエーションで活きてくるのかを詳しく解説していきます。
一目でわかるスペック比較表
まずは、両モデルの基本的なスペックを比較表で確認してみましょう。
数値上の違いを把握することで、それぞれの個性がより明確になります。
| モデル | 17 エクスセンスDC XG | 21 エクスセンスDC XG |
|---|---|---|
| ギア比 | 7.8 | 7.8 |
| 最大ドラグ力 (kg) | 4.5 | 5.0 |
| 自重 (g) | 225 | 225 |
| スプール寸法 (径mm/幅mm) | 37/19 | 37/19 |
| 糸巻量 PE (号-m) | 1-300, 1.5-200, 2-150 | 1-365, 1.5-255, 2-180 |
| 糸巻量 フロロ (号-m) | 12-100, 14-85, 16-75 | 12-130, 14-95, 16-85 |
| 最大巻上長 (cm/ハンドル1回転) | 91 | 91 |
| ハンドル長 (mm) | 45 | 48 |
| ベアリング数 (S A-RB/ローラー) | 10/1 | 11/1 |
| ブレーキシステム | 4×8 DC EXSENCE TUNE | I-DC5 |
| ボディ | HAGANEボディ | HAGANEボディ (コアソリッド) |
| スプール | MGLスプール | MGLスプールⅢ |
※スペックはXGモデル(右ハンドル)を基準にしています。
表を見ると、ギア比や自重、スプール径といった基本的な部分は共通していますが、細かな部分で多くの進化が見られます。
特にブレーキシステム、ボディ構造、そしてスプールの3点が大きな進化のポイントと言えるでしょう。
最大の違いはブレーキシステム 4×8 DCとI-DC5
17モデルと21モデルを分ける最も大きな違いは、心臓部とも言えるDCブレーキシステムにあります。
このブレーキの違いが、キャストフィールや得意なシチュエーションを大きく左右します。
17エクスセンスDCのブレーキ特性
17エクスセンスDCには「4×8 DC EXSENCE TUNE」が搭載されています。
これはPEラインでの使用をメインに想定した、非常に尖った性能を持つブレーキシステムです。
内部のダイヤルで4つのモードを選択します。
- F(フロロ)モード: フロロカーボンライン向けのモード。
- N(ナイロン)モード: ナイロンライン向けのモード。
- P(PE)モード: PEライン向けのモード。
- XP(エクストリームPE)モード: 究極の遠投を目指すためのPEライン専用モード。
そして、外部の8段階ダイヤルで微調整を行います。
XPモードの圧倒的な飛距離は大きな魅力ですが、セッティングがシビアで、アングラーの技量が問われるピーキーな一面も持ち合わせています。
まさに、使いこなす楽しみがある玄人好みのブレーキと言えるでしょう。
21エクスセンスDCのブレーキ特性
一方、21エクスセンスDCには「I-DC5」が搭載されています。
これはアンタレスやメタニウムといったバス釣り専用機にも採用されている、非常に評価の高いブレーキシステムです。
内部ダイヤルで使用するライン(ナイロン、フロロ、PE)を選択し、外部の5段階ダイヤルでルアーの空気抵抗に合わせて調整します。
- 1~4: 数字が大きくなるほどブレーキが強くなる。
- A(オート): 1~4の範囲をリールが自動で調整してくれる。
I-DC5の最大の特徴は、そのオートマチックでイージーな操作性です。
難しい設定は不要で、誰が投げても安定して飛距離を稼ぎ、バックラッシュのリスクを大幅に軽減してくれます。
特に向かい風などの厳しいコンディションでも、安心してフルキャストできる安定感は大きな武器になります。
ボディ素材と剛性の進化 MGLスプールⅢの搭載
ブレーキシステム以外にも、21モデルには数々の技術革新が盛り込まれています。
ボディの剛性感やスプールの回転性能は、感度やキャストフィールに直結する重要な要素です。
17モデルも金属製のHAGANEボディを採用し十分な剛性を確保していますが、21モデルはさらに進化しています。
21モデルには、フレームとサイドプレートを一体成型した「コアソリッドボディ」が採用されました。
これにより、リール全体の剛性が格段に向上し、負荷が掛かった際のたわみや歪みを徹底的に排除しています。
高剛性ボディは、ビッグベイトのような重いルアーを扱った際や、カバーからバスを引きずり出すようなパワーファイトでその真価を発揮し、巻き上げの安定感と感度の向上に貢献します。
さらに、21モデルには最新の「MGLスプールⅢ」が搭載されています。
17モデルのMGLスプールも十分に低慣性でしたが、MGLスプールⅢはさらに薄肉化・ナロー化を進めることで、慣性モーメントを極限まで低減しています。
このスプールの進化により、軽い力でもスプールが瞬時に立ち上がり、ルアーが低弾道で伸びていくようなキャストフィールを実現しました。
これにより、軽量ルアーへの対応力も向上し、よりバーサタイルな使い方が可能になっています。
バス釣りでの使用感を比較 17と21で何が変わるのか
シーバス用リールとして名高いエクスセンスDCですが、その遠投性能と剛性からバス釣り、特にビッグベイトやヘビー級ルアーを扱うアングラーから熱い視線を集めています。
ここでは、名機と名高い「17エクスセンスDC」と、その後継機にあたる「21エクスセンスDC」のバス釣りにおける具体的な使用感の違いを、様々な角度から徹底的に比較・解説していきます。
「結局、自分の釣りにはどっちが合っているんだろう?」そんな疑問に、プロの視点からお答えします。
キャストフィールと飛距離の違い
リールの性能を語る上で最も重要な要素の一つが、キャストフィールと飛距離です。
この二つのモデルは、搭載されているブレーキシステムとスプールの違いから、全く異なるキャストフィールを提供します。
17エクスセンスDCは、「4×8 DC PEスペシャル」というピーキーでじゃじゃ馬なブレーキシステムを搭載しています。
これはPEラインでの使用を前提としたセッティングで、ブレーキ設定が完璧に決まった時のキャスト後半の伸びは凄まじく、まさに爆発的な飛距離を生み出します。 ルアーが一直線に飛んでいくような、爽快なキャストフィールは17モデルならではの魅力と言えるでしょう。
一方、21エクスセンスDCは、バス釣り用リールのフラッグシップであるアンタレスDCにも採用されている「I-DC5」を搭載しています。
これに加えて、スプールの慣性モーメントを低減し、キャスト後半の伸びを向上させる「MGLスプールⅢ」が新たに採用されたことで、よりマイルドで扱いやすいキャストフィールを実現しました。 軽い力でもスプールがスムーズに立ち上がり、誰でも安定して高いレベルの飛距離を出すことが可能です。 特に中量級ルアーを低弾道で撃ち込んでいくようなキャストでは、その恩恵を大きく感じられるでしょう。
バックラッシュのしにくさと安定性
「ベイトリールはバックラッシュが怖くて、なかなか手が出せない…」と感じているアングラーは少なくないはずです。
この点において、21エクスセンスDCは17モデルから劇的な進化を遂げています。
17エクスセンスDCの「4×8 DC PEスペシャル」は、セッティングの幅が広い反面、最適なブレーキ設定を見つけるのに経験と技術を要します。
特にフロロカーボンラインを使用する場合や、向かい風などの悪条件下では、シビアなサミング(スプールに指を当てて回転を制御すること)が求められる場面も少なくありません。
対して、21エクスセンスDCに搭載された「I-DC5」は、ナイロン・フロロ・PEといったラインの種類を選択するだけで、あとは外部ダイヤルで5段階の調整をするだけで、リールが自動的に最適なブレーキ力を算出してくれます。
これにより、アングラーはルアーの交換や風向きの変化に素早く対応でき、バックラッシュの不安から解放されます。 釣りに集中できる時間が増え、結果的に釣果アップに繋がることは間違いありません。特に、夜釣りや強風下での安定性は、17モデルを大きく凌駕します。
ただし、どちらのモデルも元々はPEラインでの使用を前提に設計されているため、バス釣りで多用されるフロロカーボンラインを扱う際は、ラインの巻き量やブレーキ設定に注意が必要です。
得意なルアーウェイトと相性の良い釣り方
キャストフィールや安定性の違いは、そのまま得意なルアーや釣り方の違いに直結します。
それぞれのモデルが持つポテンシャルを最大限に引き出すための、具体的な使用シーンを解説します。
17エクスセンスDCはビッグベイトや重量級ルアーに
17エクスセンスDCの真価が発揮されるのは、2オンスクラス以上のビッグベイトや、ヘビーキャロライナリグ、重めのメタルバイブレーションなど、空気抵抗が大きく、飛距離が釣果に直結する重量級ルアーを扱う釣りです。
ブレーキセッティングが決まった時の圧倒的な飛距離は、他のアングラーが届かないエリアを攻略する強力な武器となります。
ピーキーな特性を乗りこなし、自分だけのセッティングを見つけ出す楽しみも、このリールならではの魅力です。
まさに、タックルと対話し、その性能を極限まで引き出したい上級者向けのエキスパートモデルと言えるでしょう。
21エクスセンスDCは中量級ルアーのバーサタイルな釣りに
21エクスセンスDCは、MGLスプールⅢとI-DC5の相乗効果により、10g~30g程度の中量級ルアー全般を極めて快適に扱うことができます。
スピナーベイトやクランクベイトといった巻き物から、テキサスリグやラバージグなどの撃ち物まで、幅広い釣りに高次元で対応可能です。
特に、様々なルアーをローテーションしながらテンポ良く探っていくオカッパリの釣りにおいては、そのバーサタイル性能(多様な状況に対応できる能力)が光ります。
バックラッシュを気にせず、ストレスフリーで一日中キャストを続けられる安定性は、初心者からベテランまで、すべてのアングラーにとって大きなメリットとなるでしょう。
あえて今17エクスセンスDCを選ぶという選択肢
21エクスセンスDCという最新鋭のリールが登場し、その高性能ぶりが話題となる中、多くのアングラーが最新モデルに目を向けるのは当然のことです。
しかし、「本当に最新モデルが自分にとっての最適解なのだろうか?」「型落ちになった17エクスセンスDCにも、まだ魅力は残っているのではないか?」と考える方も少なくないでしょう。
結論から言えば、特定の条件下や使い方においては、今あえて17エクスセンスDCを選ぶことには、非常に大きなメリットが存在します。
この章では、なぜ17エクスセンスDCが今なお魅力的な選択肢となり得るのか、その理由を深掘りしていきます。
中古価格の魅力とコストパフォーマンス
17エクスセンスDCを選ぶ最大のメリットは、何と言ってもその圧倒的なコストパフォーマンスの高さにあります。
後継機種である21(22)エクスセンスDCが登場したことにより、17エクスセンスDCは中古市場での価格が大きく下落しました。
状態の良い個体であっても、新品の21エクスセンスDCや他のハイエンドベイトリールと比較して、半額以下で手に入れられるケースも珍しくありません。
これは、「ハイエンドなDCリールを試してみたいけれど、いきなり高額な出費はためらわれる…」というアングラーにとって、非常に大きな魅力と言えるでしょう。
浮いた予算をロッドやルアーの購入に充てることで、タックル全体のバランスを向上させ、より充実したバス釣りライフを送ることが可能になります。
シマノのフラッグシップモデルであるアンタレスをベースとした剛性感の高いボディと、PEラインに特化したDCブレーキという基本性能の高さは、数年経った今でも第一線で活躍できるポテンシャルを秘めています。
ただし、中古品を購入する際には注意が必要です。
特にソルト(海水)で使用されていた可能性のあるモデルのため、塩ガミによる腐食や、ゴリ感・シャリ感と呼ばれるギアの摩耗がないか、入念にチェックすることが重要です。
可能であれば、信頼できる釣具店で実際に手に取って状態を確認してから購入することをおすすめします。
ピーキーな性能を求める上級者向けモデルとして
21エクスセンスDCに搭載されたI-DC5が、誰にでも扱いやすくトラブルレスな「優等生」だとすれば、17エクスセンスDCの「4×8 DC エクスセンスチューン」は、乗りこなす楽しみがある「じゃじゃ馬」のようなピーキーな特性を持っています。
このブレーキシステムは、内部に4つのモード(F:フロロ、N:ナイロン、P:PE、XP:エクストリームPE)があり、さらに外部ダイヤルで8段階の微調整が可能です。
特に「XPモード」は、その名の通り極限の飛距離を追求するためのモードで、ブレーキ設定が完璧に決まった時のキャストフィールと飛距離は圧巻の一言です。
しかし、その反面、少しでもセッティングを外したり、向かい風などの悪条件下ではバックラッシュのリスクが高まる、非常に繊細で上級者向けの側面も持ち合わせています。
このリールの性能を100%引き出すために、自らのキャスト技術と知識を総動員してセッティングを詰めていく過程こそが、17エクスセンスDCの最大の魅力であり、面白さでもあります。
「誰でも簡単に使えるリールでは物足りない」「自分の力でリールを操り、限界飛距離に挑戦したい」と考えるストイックなアングラーにとって、このピーキーな特性は唯一無二の相棒となり得るでしょう。
特に、空気抵抗の大きいビッグベイトをフルキャストする際や、少しでも遠くへ飛ばしたいヘビーキャロライナリグなど、特定の状況下でその真価を発揮します。
オートマチックな最新リールにはない、マニュアル感溢れる操作性と、使いこなした者にだけ与えられる爆発的な飛距離。
それこそが、今あえて17エクスセンスDCを選ぶ、もう一つの大きな理由なのです。
まとめ
バス釣りでの使用を考えた場合、幅広い状況に対応できる安定性と快適性を求めるなら21エクスセンスDCが最適解です。進化したI-DC5ブレーキはバックラッシュを劇的に抑え、MGLスプールⅢが中量級ルアーでも驚くほど伸びやかなキャストフィールを実現します。
一方で、コストを抑えつつ、ビッグベイトなど重量級ルアーで極限の飛距離を追求したい上級者には17エクスセンスDCも有力な選択肢となります。ピーキーな特性を理解し使いこなすことで、唯一無二の武器となるでしょう。
ご自身の予算やメインとする釣り方に合わせて、後悔のない一台を選んでください。

